20201029

14:20

最近覚醒してるときの覚醒レベルがやばくて怖い レッドブル2本飲んでもこうはならない気がする

今恵比寿に天井桟敷の人々を見にきた。本当に久しぶりに映画をみる。ゴダールの映画史見て以来家でも見てない。ガーデンシネマのスクリーン1って大きくて良いな

イタリア大使館の地下でオフュルスを見たときのことを思い出す 雨で、加賀田とタクシー乗って、間に合わなさそうで大変だった

 

18:16

終わった 夜の恵比寿がきらきらして切なかった

1部の物乞いのおじさんとバチストが話すところから、舞台の上でバチストの顔の正面のアップになるちょうどそこまでが最高に幸福だった。最初のキスシーンの会話全部すごいからすべて暗記したいと思った あの会話から涙止まらなかった。起きろと言われても僕は眠り続けた、の部分が良すぎた。カメラが夜景を映すまでの流れがすばらしく完璧だった。

あの居酒屋は本当に最高 バチストがガランスを後ろを振り返って見つめるショットはありえないくらい美しい。こんなふうに踊らない人生って一体なんなんだろう?本格的にわからない 天井桟敷で柵にすわって瓶ビール飲みながらヤジ飛ばしてる人たち本当に楽しそうだった。座長が観客を信じすぎている発言をしていたのが最高だった。だからといってVIP席の人がみんな不幸そうなのはなんかどうかと思ったけど!?

他のところは人があまりによく喋りすぎていたところも多かった

最後のところは『イタリア旅行』のほうがずっとよかった 恋がみんなを不幸にするなんて当たり前すぎて、それに焦点を当てて何か言わんとするのが仰々しい感じがした。何かもっとほかの感慨があるはずなのに、悲しみだけのラストではふつうすぎないかと思った。そんな訳知り顔で悲しみを強調されたところで別に何も変わらないというのに 全てが悲しかったとしても『悲しみは空の彼方に』のほうがずっと好きだ どんな終わり方か完全に忘れたけど

7番ボックスにいるときのガランスはずっと原節子みたいだった。小津の映画の最後の方の原節子の暗さだった。黒いレースと宝石がキラキラして本当にきれいだった。

人殺しの人が一番ガランスのことちゃんと愛してた気がした

最後のナタリーはもっとずっと信じられんほどに美しく撮ってくれたらよかった 十分美しくはあったけども 

バチストのパントマイムは全編を通してずっと凄い。格好いい身のこなしというのは今も昔も完全に同じだ。

最初のシーンのバチストの衣装はKPOPアイドルの誰かがコンセプトで使ったほうがいいのではないか。もしくはもうやられてる可能性も全然ありそうな気がする。舞台での服はspeakyourselfのオープニング衣装を思い出す気もしたがあの衣装がギリシャの神々とピエロとを半分ずつ表現していたとしたらそれは本当にすごいことだなと思ったりした。

 

0:45

本当はqueendomのことを書こうとしてこれを書き始めたのにこんなに夜中になってしまった

queendomは去年Mnetで放送されていた『アイドル6組同時カムバック』がコンセプトの投票式バトル番組で、3回の既存曲バトル+最後一回の新曲バトルの合計点で1位を決めるという内容。

(G)-IDLEの『DUMDi DUMDi』をこの夏『Dynamite』と同じくらい聞いていて興味があったので出てることを知って見たんだけど本当に面白かった。全部の出演者が本当にかしこくてかわいくて感動的だった。

1回戦の1曲目MAMAMOO『데칼코마니』から完璧に心掴まれていた。ママムが他のグループから格が違う人たちとして扱われてたのが面白かった。ママム4人の懐の深さみたいなものが全編を通して本当に凄くて今思い出してみてもなんか泣きそうになる。あんな器の大きい感じの人たち未だかつて見たことがない。

queendomで一番注目されたと言われていた(?)OH MY GIRLは番組を通して信じられないほど成長していた。2回戦のlovelys『Destiny』のカバーは本当に宝物みたいなパフォーマンスだった。これをみたママムたちが全員で絶賛していたのが本当に最高だった。ママムのみんなの感想は毎回本当に素晴らしかった。

(G)-IDLEはまだデビュー2年目で出演者の中で一番後輩だったにもかかわらず1回戦で1位を取っていて人気があるんだなと思った。曲作りと舞台プロデュースもしているソヨンのアイディアマンぶりと、その一度聞いた感じでは奇抜とも思えるようなアイディアに気後れせずめちゃくちゃ真っ当についていけてしまう他の5人の才能と情熱に本当に感動した。毎回みんなで怖いメイクして本番を待ってる姿が可愛すぎた。「ソヨンを信じてれば大丈夫」みたいな楽観視を感じるところが最高。最終回でソヨンが「この5人とだったから私は自信を持てたんだよ ありがとう」みたいなことを言っててめちゃ泣けた。ミンニとスジンのマイペースお姉さん感が可愛い。

コラボステージはパク・ボムとオマゴルヒョジョンが本当すごくて、レコーディング風景にも超感動した。2人が仲良くなっていくところが本当美しかった。ヒョジョンって絶対に友達になれないけど本当にいい子だ。このステージをみてる他のアイドルの顔が全部全部最高だった。

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最高なもの見てる時っていつも眉をしかめるし終わった後なにも喋れなくなるけど、今まで生きてきて同じ反応してる人ひとりもみたことなかったから、私だけがこれなのかと思ってたのに、全員その顔で感動してたから本当に救われた。

最後のやつミミとジホは爆笑してます

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信じがたいほどに美しい、ボムがヒョジョンとステージで歌った後の感想

ケイとファサのフレンドシップも泣けた。ファサがケイを褒めてるときのすべてが美しかった。練習でケイが歌い始めたとき世界が色づいた。ビリーアイリッシュってこんな感じでカバーするものなんだってなった。

ダンスユニットもみんな良かった。ユアのマイケルジャクソンは完全に群を抜いて良かった。

AOAのegoisticカバーも記憶に残ってる。オマゴルは全部すごかった。編曲の人が多分すごい。後衣装も全部良かった。WMエンタへの信頼がアツくなった。ONFの今年のアルバム聴いてみたけど良かった。

他グループのステージの感想を語るアイドルたちの顔が言葉が素晴らしくて、ぱっと見で誰でも言えそうなことを言ったりしてる人は本当にひとりもいなくて、それにものすごく感動した。BTS見ていて感動するのは、誰ひとりとして表層的なことをぜんぜん言わないところだけど、それはqueendomを見ていても同じだった。みんなしっかり自分の目で見て、考えたことを話している。美しさを自分の目で見つけてる

欅坂46やセクシーゾーンももいろクローバーZテレビでみた嵐 あの人たちの言っていた全く胸に響かない言葉たちっていったいどこから来たんだろうと思う。

 

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ありえん人見知りのファサとムンビョル

 

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最下位になって燃えるソヨン

 

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なんか暗い演出だから雰囲気を出すために部屋の電気を消してみたママム

 

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スンヒがユアのダンスを見たあとに泣くのをみて自分も泣いてしまったユア

 

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ソヨンが最終ステージのために作った曲を聞かせる→ウギ「いい曲だ」→ソヨン「それだけ?」→ソヨン以外「ウワァァソヨン天才!」

 

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ジミンさん本当に可愛い人

 

調子に乗ってMnetを契約したのですがMカウントダウン見ていたら本当に頭がおかしくなるかと思った。おんなじようなアイドル無限に出てくるから悪夢かと思う。Kingdom本戦が始まったら意味が生まれるかもしれない。

ちなみにqueendomはニコニコ動画で見ました

ニコニコ動画で何かを見るときが一番ワクワクする可能性があります

 

 

 

20201011

 

BTS "MAP OF THE SOUL ON:E" 10/10-11

 

開催決定当初は会場にお客さんを入れる予定だったコンサートだけど、韓国で状況が悪化したので結局無観客で行われた。

本来たくさんの人がいるはずである観客席に誰もいないさまを、どのように演出するのかというのがbighitの腕の見せ所だと思っていた。結論としては、SMがやっているBeyond liveでもあったみたいに、部屋にいるファンの顔がzoomのギャラリービューのようにバックスクリーンにたくさん映し出されるというものだった。さらに観客席の上にも大きなモニターが設置されていて、そこにもたくさんのファンの姿が映し出された。結局こうするしかないと思えばそれはそうなんだけど、ちょっと残念だった。

コンサートを通して、いつも完璧なアンサーを持ってコンテンツを発表するbighitの、混乱みたいなものをすごく感じた。なんか、この会議でめちゃくちゃ大きい喧嘩とか起きてそう みたいな感じ。「公演をする人」としてBTSメンバーの舞台裏の姿までもを信じがたいほどに完璧にプロデュースしてきた運営が、「公演をすることができない状況」に対して出すアンサーとしての演出としては少し甘いものになったと思う。無観客になることが決まってからはとにかく時間もなかったし、そんな中で全米1位を出して注目度が上がっていて、焦るしかない状況でちゃんと焦る人たちの人間らしい姿を見たとも思える。そもそもこれまであんなに調和の取れたことばかりがあったのが奇跡だったのだ、と思った。

もともとやる予定だったスタジアムツアー用のキューシートを使いながらもオンラインのために再構築するというのは本当に難しいことだったと思う。序盤は最高な気持ちで見られていたものの、後半に行くにつれて「?????」になってきて、最後には首を傾げ続けることになってしまった。

1日目にはJIMINが最後のメントで泣いていた。私には韓国語がわからないので、映画館の大きな画面に映し出されながら、わからない言葉を話すJIMINの顔のアップをひたすらにじっと見ていた。人が泣くときの顔の筋肉の動きがこんなにも恐ろしくて不自然で複雑だということを久しぶりに思い出した。大きな目に涙がどんどん溜まっていった。JIMINが喋ったり口ごもったりしていた3分間くらいがずっと、緊張に包まれながら本当に気高くて、言葉にならないくらい美しい映像だった。

 

1 ON

オープニングの映像は本当に良かった。ONの2つ目のMVをアニメにしたような映像。山みたいなところから出てくる7人。(後に砂漠だとわかった)マーチングの演出は、普通。ONの振り付けをしたダンサーのシエナ・ララウという人が、"BTSと一緒にすごいものを準備していたけどできなくなってしまった"とツイートしていた?のが話題になっていたことを思い出す。彼女がいたら本当によかっただろうなと思って既に悲しかった。たくさんの人の前で歌ってこそカタルシスを得れる曲だと思うからつらかった。JUNG KOOKの落ちサビなどは特に。

ONのJIMINの一番すごいところ、この日もめちゃくちゃ凄くて、エネルギーの大きさを感じた。

 

2 N.O.

謎アレンジ  Everybody say NO!とアイドルが歌ってくれるのはいつだって嬉しい 

NOを逆にしてONにしよう!というのはJUNG KOOKのアイデアらしい

좋은 집 좋은 차 그런 게 행복일 수 있을까?

(良い家 良い車、そんなので幸せになれるのか?)

→Answer: lovemyself という完璧なストーリー。

このあとのダンスブレイクすごすぎた。収録とかの時にONだけであんなに息上がってたのにどうしたらこんなことできるか一切理解及ばない

 

3 We are bulletproof PT.2

謎アレンジ JIMINのWe juss sing it likeが特に謎アレンジされていて怒った

 

VCR1

とても良かった。VCRはワールドツアーのために撮影されたのをそのまま使ってるんだろうなと思った。このVCRの世界観の地続きで、ひんやりした夜の空気と光と熱狂の中で、アルバムの内容を表現しきれたら完璧なパッケージになっていただろうと予想するのは簡単だった。本編で"デビューしてから7年間の歴史に残る成長物語"を完璧に、過剰な程にエモーショナルに描き尽くして、アンコールで出てきた時には無邪気に満面の笑顔を浮かべている7人の姿が想像できた。悲しすぎた。

 

4 Intro: Persona

RMのヘアスタイリングメイクがすべて美しすぎてときめいた。この曲も、たくさんのファンに囲まれながら歌うことに大きな意味があったと思う 2日目は本当に辛そうな顔をしていた 寝てなそうだった。

 

5 강남자 / Boy in luv

「되고파 너의 오빠(なりたいんだ 君のオッパに)」なんて言ってることと見た目が全然一致しなくてすごかった 全然みんなこんな怖い顔で歌う内容じゃない歌詞だ 最後のサビのコレオ本当に本当に最高 この曲でうしろの校舎のセットがめちゃくちゃ燃えてたの今考えるとかなり面白い

 

MC

みんな綺麗な顔

 

6 Dionysus

謎アレンジ SUGAのラップのところでかなりテンションが上がった 最後のサビで台にのってるところ毎回笑ってしまう せっかく学校をしっかりと燃やしたのにピンクとか緑に光っていた なんで

 

VCR2

 

7 Interlude:Shadow

良かった I wanna be a rockstarとSUGAが歌っているのが本当に嬉しい 大きな会場で大きな音でこの曲を聴きたい

 

8 Black Swan

やる度に完成度が上がっている気がする曲 SONGS、tonight showくらいから滅茶苦茶すごくなっていて最高 曲の後にJIMINのソロダンスパートがあって、もう言葉は何も出てこない美しさだった 

 

9 욱 UGH!

闇ボクシングだった ボクサーのラップライン3人 可愛かったが tearくらいの演出で良かった なんでコスプレ 친구でも思ったがなぜコスプレ 最後に出てくるJ-HOPE 超クールだった 最狂ボクサー でも それ今じゃない

 

10 00:00 Zero O'Clock

セットも振り付けも演出も謎を極め倒した。전못진の衣装そのままで演出同じで歌ってくれたほうがもはやよかった?

 

VCR3

滅茶苦茶良かった。この映像だったら毎コンサートで見ても絶対飽きないしDVDでも飛ばさないと思った。ほぼ完璧だった

 

11 시자 My Time

ひとつも意味わからなかった。JUNG KOOKは凄かった。花道を踊りながら移動するところが見せ場のようだった。虚しかった。

 

12 Filter

予想外の演出と、振付師の顔がどうしても見えてきてしまうコレオ。途中ずっと帽子を被っていたので怒ってしまった。マネキンが置いてあるだけでも戦慄したけど、そのマネキンがミニスカートを履いているなど明らかに女性であったのが嫌だった。

女性のマネキンから服を取り着る→脱ぐ→ダンサーからサングラスや服や帽子を受け取り装着する→脱ぐ→何かしらのイリュージョンで衣装が一瞬で全て変わる

というのが一連の演出であって、それを誰かから与えられたものを借りてではなく自分そのものであろうというメッセージと取ることは全然可能だった。でも、JIMINがJIMINとしてそこに立っているだけで、この演出で伝えようとしたことはすべて叶えられているのであって、JIMINという存在のすごさはそもそもそこにあるのであって、そんなことをわざわざ初めから説明させるなんて本当に最悪だと思った。JIMINのダンスがこの上ないほど素晴らしいことには違いなかった

 

13 Moon

セットに品がなく、JINが自分を月に例えて書いた曲でJINが星の王子様のコスプレを(あからさまに)しているのはあまりに想像力に欠けると思って本当に悲しかった 星も月も地球も、表現する方法はほかにいくらでもあったはずだ

 

14 Inner Child

大人の自分が子供の自分に語りかけているという設定の曲で子役をステージに出すなんて言語道断すぎる そんなの曲の中で既に言ってるからそれで済む話だ 言葉がわからない人が聞くから演出で説明してあげようとしている?????世界中のARMYは韓国語が分からなくたって曲の内容なんて全部分かった上で見るんだから必要ないよ わかってなかったとしても、言葉がわからなくても、伝わることなんていくらでもあるよ

 

15 Outro:Ego

もう悲しみ疲れてきて一番楽しみにしていた曲だったけどよくわからない感情だった。車乗ってる必要あったのかな なかった

 

16 작은 것들을 위한 시 Boy With Luv

BANG BANG CON:THE LIVEと同じ演出と同じアレンジ ひかる傘を使ったパフォーマンス この辺からもうステージの使い方が雑になっていた 仕方なかったのだろうけど見たくない姿だった

 

17 DNA

なんでこの曲がセトリにあるんだーー演出はリアルタイムVRみたいなやつだった 誰でも思いつくこと

 

18 쩔어 DOPE

VRみたいなやつでエレベーターに乗っていた。乗る必要について誰も考えてないのか 乗る必要ない オンラインでやる意義にだけフォーカスが当たっている野蛮な演出だ 一番やってはいけないことではなかったか 大切なことを見失っているところを見たくなかった

 

19 No More Dream

謎の火柱?が画面に写っていた なんだったんだろう 7人のパフォーマンスは当たり前みたいに凄かった 気迫があった

 

ec1 Butterfly

背後のスクリーン一杯に映し出されるファンの顔の前で歌っていた。

 

ec2 RUN

変なダンスが一瞬で流行して7人が変な動きをしていた。serotonin BTS

 

ec3 Dynamite

グダグダの入り で なんでこうなったんだろう こんなこと、、ありえないはず、、

 

MC

もはや何を話していても悲しすぎた 1日目にはJIMINが泣いていた 2日目に至ってはJINは本当にずっと心ここに在らずだった 絶対笑えないって思ってる人の顔だった

やっぱりオンラインと実際会うのでは全然違うしプロモーションをしているときみたいに感じられたし楽しくなかったというようなことをみんなが口々に言っていた

 

ec4 We are Bulletproof:the Eternal

この曲が本編のラストになるならわかるけどアンコールのラストというのがいまだに謎だ。JUNG KOOK「We got to heaven」はたくさんの人の熱狂で包まれた静かな夜に歌われていてこそはじめて効力を発揮するから、虚しかった

 

「オンラインコンサートだからオンラインの特性を生かしたコンサートにしなければならない」というのは半ば強迫観念のようなもので、実際そんなことはなかったはずだと思う。それが前回のオンラインコンサートが視聴人数でギネス記録を取ったことと、Dynamiteの全米1位で、"オンラインコンサートで世界一凄いことをやらなければならない"という考えにコンサートが貫かれてしまっていたように見える。それは一つの思い上がりだと思う。技術を使うことが重要なのではない。重要なのは7人をいかに舞台の上で輝かせるか、世界観をどう構築するかだけだと思う。そんな簡単なことを見失ってしまったまま開催されたみたいな雰囲気のあるコンサートだった。それはbighitが今まで慎重に避けてきたことだったように思う。「コンテンツを丁寧に作る」技術は、重要なことが何か常に見極め続ける技術そのものだったと思う。

2日目の7人の顔は本当に暗かった。この世の終わりみたいな顔だった。顔が白くて、いつ誰が泣き崩れて膝をついてもおかしくないみたいな緊張感だった。誰もいない観客席をみて空虚にならないはずがない。そんなことは承知の上で、むしろそこから全てを始めて、その不在にだけフォーカスするべきだったのに、大きく見せようとしたことで失敗していたと思う。

ツアーの演出をStufish – Stufish Entertainment Architectsがすると話題になっていて、今回のコンサートにどんな風に絡んだのかはよくわからないままだけど、この会社がBTSの存在を完全に解釈し違えている可能性があると私は思った。"K-POPナンバー1のボーイズグループ"という捉え方ではあまりにも不足する。「Love yourself」シリーズのアートワークからもわかるように、世界観がアメリカナイズされていないところが芯の魅力だったのに、スタートの演出にしても、FilterにしてもMoonにしても、ミュージカルのような、わからないけどブロードウェイみたいな?アメリカンな演出をされていたと思う。安直で大きな装置に支えられた演出。それが呼び起こす興奮もすばらしさももちろんあるに決まってるけど、BTSの凄いところはそんなものがないのにもかかわらずオリジナルな高揚感を描き出すのに成功していたことだった。あの高揚感と幸福感、浮遊感こそがBTSを唯一無二にしていた大きな要素だった。そんなの多分全てのファンがわかっていることだと思う。今回のツアーが実際行われていた場合のほうがもっと酷かったのかもしれないと考えたりもする。でも、ツアーをやっているうちにそれが正しい方向だったとわかるようになっていたのかもしれない。Loveyourselfシリーズのコンセプトに合った高揚感があのスタイルだっただけで、Map of the soulでは新しいスタイルを確立させられていたのかもしれない。

 

とにかく全編を通して制作チームの混乱を肌で感じた。本人たちはそんな雰囲気の中に置かれながらできることを100%、200%やろうとしていたと思う。その情熱がスクリーン越しでも十二分に伝わってきた。そういうドキュメンタリーとしてはあまりにも生々しくてリアルな質感のコンサートだったと思う。

 

韓国では一昨日?からサイン会や公開収録ができる警戒レベルに引き下げられたらしいので、次のアルバムと"カムバック"の活動が7人にとって本当に幸せなものになることだけを祈っている

 

JIMINお誕生日おめでとう

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20201009

 

早朝一度目が覚めたときに嫌な夢を見た気がすると思って、思い出せないだろうという前提で頑張って思い出そうとしたら思い出せてしまって最悪だった。そしてもう一回寝て、今は頑張って思い出そうとしても全く思い出せない。良かった。

 

岩館真理子五番街を歩こう』なんとなく読んだけどすごい話だと思う。この視座すごい。コマ割りも冴えててすごいかっこいい。窓から見える景色的に絶対東京ではない。てか日本でもない。こんな喫茶店があればな。現実を見つめる冷徹さと、夢見る角度が正確なとき、一番カッコいいと思う気がする。こないだ井田さんの家で読んだ別の岩館真理子の漫画で、2人で農家をして田舎で暮らす話があったんだけど、あれもすごかった。結末がすごかった。

 

こないだ行ったディズニーシーのレビュー

入場者の数が制限されて空いていたおかげで、久しぶりに普通のディズニーシーが味わえた感じがする。

 

ヴォルケイニア・レストラン(ミステリアスアイランド)

入園したあとにここに行くのが何故かすごく好き。ディズニーで中華食べるっていうのがなんかなんとなく渋いと思っている。ランドだと中華はチャイナ・ボイジャーになるけど、内装が洞窟みたいなこっちの方が好き!!"おこげとワンタンのスープ"は、昔石田さんが食べていて一口くれたのが美味しすぎてそれから大好きになったという気がする。定かではない。この日は坦々麺と五目炒飯をおんべと半分ずつたべた(多分)

 

フランダーのフライングフィッシュコースター(マーメイドラグーン)

5分待ちとかだったので乗った。ガジェットのゴーコースターとこれは5分待ち以外ありえない。これが正しいすがた… ライトの造形が本当に可愛い。欲しい。このコースターよりもはなやしきのジェットコースターの方が1.5倍くらい怖いということがこないだわかった。

 

レイジングスピリッツ(ロストリバーデルタ

超久しぶりに乗れた!並んでるときにおんべが『ディヴァイン・フューリー』の話していた。ゾンビが速くてうけるって言ってた。見たい。霧に突っ込むときが一番楽しい気がする。

 

ソアリン(メディテレーニアンハーバー

初めて乗った!並んでるときにおんべが強めに頭をぶつけていた。かわいそう。ソアリンに乗った人に感想をきくと「すごかった」とか「旅行が好きだから楽しかった」とか言ってて、どんなアトラクションかぜんぜん予想できなかった。博物館だからメディテレニアンハーバーにあるみたい 良い。内装に低予算感が出ていて少し虚しくなった。ハリボテ感がないとこがディズニーのすごいところなのに、思いっきりあった。終わりの気配を感じた。

「ソアリンの匂いがする」というレビューがあったディメーターの香水を事前に買っていたので答え合わせしたけど、多分ほとんど同じ匂いだった。最後の東京のところがまじで気に入らない。想像力なさすぎる。ディズニーにきてるのに想像力なさすぎるって思うのめっちゃ嫌だ!こんなの初めてだ。

これ井田さんと乗りたいなと思った。

 

ニューヨークデリ(アメリカンウォーターフロント

この店がめっちゃ好き。いつも行ってみたかったテディルーズヴェルトラウンジに今日こそ入れるかもと思ったけど営業してなくて残念だった。サラダ食べた。ビールも飲んだ。ダイナマイトのBsideが出た直後だったのでいっしょにみた。鳩がいた。外の席で食べてたら水上ショーのお知らせをしていてちょうど見れた。一つの船の上に主要キャラが乗ってて一周するだけのショーだった。素朴すぎ。多分ミニーちゃんからレス貰った。レス貰ったのが久しぶりすぎて血が湧いた。BTSがこの形式でショーをしてくれたらどれだけいいだろうかと想像した。昔朝にやっていたリドアイル・ミート&スマイルというショーに憧れていたのについに一回も見れなかったことを思い出す。

 

タワーオブテラー(アメリカンウォーターフロント

おんべはめっちゃ怖がっていたけど半ば強制的に乗った。乗る前にRMのmono.のTシャツを着てる人がいてすごかった。絶対いい人しか着てないTシャツだと思った。人形がいなくなるところがカットされていたので急にメチャクチャ怒られて突き落とされる展開になった。毎回普通にちょっと怖い。おんべは克服したと言っていた

 

エレクトリックレールウェイ(アメリカンウォーターフロント

のれたら嬉しい電車

 

アクアトピア(ポートディスカバリー

おんべがこれだけは乗りたいと言ってた。うけるから好きらしい。二回乗った。コンクリ見たいのが見えるからなんか切ない。シーのサーチライトはこのちかくの柱から出ている。ストームライダーが恋しい。

 

サルタンズ・オアシス(アラビアンコースト)

順番間違ってるかもしれない。かき氷食べた。ただのかき氷でもストロベリーシェイブアイス

とかそういう名前ついてたらかんたんになんか可愛いなって思ってしまえる。

 

シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ(アラビアンコースト)

本当に最高なアトラクション。「人生は冒険だ 地図はないけれど 宝物探そう 信じてコンパス・オン・ユア・ハート」って歌詞神様すぎる。昔お母さんがイッツアスモールワールドのカルガモのところを好きと言ってたことと、プラスチックのすだれみたいなやつを触れるよって言っていつも触るから恥ずかしかったことを思い出す。あのカルガモが、TDL35周年のプロジェクションマッピング で大々的に扱われていたときに、この感じが私が好きなディズニーだ、と思った。

 

インディー・ジョーンズ アドベンチャークリスタルスカルの魔宮(ロストリバーデルタ

乗る直前に乗り場から煙が上がっていてバッテリーが焦げたらしく乗れなかった。並んでるときハリーポッターの話した気がする。乗りたかった。乗りたい。結局のところ若さの泉ってどこにあるどれなんだ。

 

センターオブジアース(ミステリアスアイランド)

早く乗れるコード的なのを貰ったからすぐ乗れた。閉園間近の時間だった。このアトラクションは脈絡がなさすぎて怖い。モンスターみたいなやつ。落ちるとき結構怖かった。

 

なんでこんなこと書いたのかよくわからないけど書きたかったので仕方ない。

 

錦糸町のマウンテンでミルクの紅茶を飲んでいる。冬ってこういう感じだ。NHKでピラニアを特集している。台風が三宅島と御蔵島に上陸しているみたい。

19時から映画館でBTSのライブビューイングがあるのでそれを待っている。無観客のオリンピックスタジアムをどんな風に演出するのかが一番の焦点かもしれない。本来はたくさん人がいるはずの客席にいまは誰もいられないという事実をどうとらえるか、世界中でまだ誰も答えを出していないような気もする。

今回のアルバムは「우리 추억 한 편 한 편 영화(僕達の思い出 一つ一つ映画」「만두 사건은 코미디 영화(餃子事件はコメディ映画)」『친구』って直接言及されてるように映画がコンセプトだったように感じられるので、コンサートの演出がとりわけ楽しみ。『Inner Child』とか『Moon』はピクサーの映画の主題歌みたい。『Louder than bombs』は前半のハイライトで、戦場の感じ、悲壮な感じがドラマティックに描かれているシーンみたい。『We are Bulletproof: the Eternal』は映画の後半の、一番のハイライトみたいな曲で、「We got to heaven」とか言ってて一瞬のカタルシスって感じ。今日が雨なのはぴったりだと思う。

 

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20200918

 

秋だ 去年の冬に付けていた香水が二つあり、井田さんがクリスマスにくれたバイカルレザーとしほちゃんがフランスのお土産でくれた名前は忘れたやつ、さっきそれをかいでみたら冬のことが思い出されて何か泣きそうになった 抽象的な冬 去年の冬

アールグレイ金木犀の匂いの香水がほしいと思っている

最近は、人生がこんなに緩慢な雰囲気のものだということに驚いているだけだ 

 

BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』2020 パク・ジュンス

前作が良すぎたので期待値が高まりすぎたのもあると思うけど前作よりは良くなかった。気合いを感じられたのは、RMの顔から木漏れ日にディゾルブ?するところと、ブラジルでサッカーする子供を車内から眺めるジミンの後頭部から左頬にかけてのアップのショットくらいだった。今作に関してはweverseで配信されているDOCU SERIESのほうが編集もカッコ良かったし内容も良かった。

「社会的な問題を起こさずにここまでやってこれているのはイカれていないからです。僕が博物館に行き、植物を育て、自転車に乗るのは、イカれないための闘いです」というRMの言葉が良かった。イカれると訳されているのは미치다という単語でcrazyと訳すのが1番しっくりくる感じがする。

RMは飛行機の中でも、リアリティ番組の中でも、楽屋でも、めちゃくちゃ重そうな分厚い美術系の本を読んでいるときがあって、それを覗き込んだJUNG KOOKがわかったような感じで「あーこれは綺麗だね」とか言ってるのが可愛い。9/12の誕生日には韓国国立現代美術館に1億ウォン寄付したという記事が出ていた。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22716

「RMは自分がインスピレーションと安らぎを得た美術分野への支援の意思を示してくれた。書籍を通じてアートをより深く理解するように、美術館へのアクセスが難しい子どもや若者たちでも気軽にアートに触れるという願いも込められている」とのこと 隣国の大衆アイドル。

映画の最後のRMの言葉を2回みたのに理解できずにいるのが心残りだ 「人は愛して愛されて過ぎ去っていくもの 人生は何かを得ては何かを失うことの繰り返し その中で世界が僕たちに見せてくれないものをお互いに交換できたら良い」というようなことを言ってたんだけど、"世界が僕たちに見せてくれないもの"という表現がわからない。詩なのか。

SNSには完璧な姿が溢れています」から始まるRMの伝説のメントは本当に最高。20191027のSPEAK YOURSELFツアーソウルファイナルの2日めの、最後のMC

「慰めというのは『今のままでも大丈夫』という言葉もいいのですが、ただ僕たちはなんというか世界が見せるそういう完璧さではなく、…はい、僕のスタイルというものがありますよね。僕は肌が少し浅黒いし、まあ、目もこんな感じだし、声もこうで…とにかくそういう風ですが。抱きとめながら、みなさんのおかげで僕自身をもう少し愛せるようになったのだとお伝えしたかったんです。」

https://twitter.com/luneosin/status/1188464391261310978?s=21

RMが話しているときにRMの顔を見てよくきいているJUNG KOOKとJIMIN、J-HOPEの顔が本当に綺麗だった。 

ドキュメンタリーでRMが「あなたにはなにもわからないでしょ、と言われるのを恐れている」というようなことを言っていて、あまりにも道徳的であることが本人たちの中で空回りしてしまってないのかなと思っていたのだがSUGAが限りなく謙虚に「いい影響を与えたい」「文化は、人を変えられるとても重要なもの」と言っていてなんか安心した。最近興味あるのは世界平和らしい。こないだのラジオでそう言ってた。

なんでこんなにえらいんだよ?!と毎回思う 「伝えたいことが何かと聞かれると困ります 僕たちも一つ一つ勉強しながらやっているので」とJ-HOPEが言っていた。

 

決して鍛えすぎてはないということをなぜか全力で弁解していたこないだのRM

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ポルトガル旅行記 初日

井田さんとヒースローについてから別の便でポルトガルに行くことになっていたのでその間に書いたメモ

 

リスボン時間17:49

ひとりで飛行機に乗っている

人生初の出来事である

ウォーターって言えてる自信なかったけど水もらえた

添乗員のお兄さん笑顔がかっこよくて優しくて最高だった

かっこいいおばあさんが歩いてる

日本時間では夜中の2:50なのにガンガンに昼なので眠気があり気持ち悪い

オールした朝のようなかんじ

配られたラップサンドみたいなやつは可もなく不可もなくよりはちょっとおいしめみたいなかんじ

リスボンの空港で2時間井田さんを待つのが不安

後ろの子供の会話、半分寝ながら聞いてるとイントネーションが日本語みたいに聞こえてくる

前に乗っている白髪のおじさんの後頭部から非常によいオーラが漂っている

飛行機ってなんで飛べてるのか本当にわからんな

この頃の遠藤はずっと、いろんなこと考えすぎて意味なくなっているのかな

さっき米津玄師聴きながらテトリスしてたとき、めちゃくちゃ心が軽くなる瞬間あったけど

忘れてしまったどんな感じか

今はもう思い出せない

何が普通とかもう全部よくわからなくなってくる

何に従えば良いのかも

本当に困っているのだ

ただ生きているだけでよかったのが

急に変わるから

困って

困ってるうちに日が暮れて…

そういうの繰り返してる

寝てるのが一番幸せだ

海外旅行というのがどういうものなのかもわからないままここへきている

この行為はなんなんだろう

とりあえず寝ないと元気が出ないかもしれない

空港で寝るわけにもいかないのがコワイ

どうやって過ごそうか


20:51 リスボン ウンベルト・デルガード空港

かれこれ1時間半以上待っている

後30分くらいかな

空港の出口ってなんにもなさすぎる

クレカでコーラ買う勇気すらなくてちょっとウケるしかなかった

この時間を有効活用する能力がない自分にかなり嫌気さすかなり

日本からこんなに離れても自分は同じだな

帰ったら部屋をきれいにしたい

旅行で大事にすることもう一度考えてみるか

ものをぬすまれない

2ショをとる

動画を横で撮る

などかな

写ルンですもつかう



 

 

 

 

20200901

 

우리JUNG KOOK23歳の誕生日おめでとう

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思い出と写真と映像は一つだと訴えている

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謎解きに罰ゲームがないからといって真剣にやらずに寄り道ばかりしている

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マルチタスクができないことを自覚している

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「ジョングクを思うと本当に心がいつも暖かくなります」とRMさんが言っていますが、完全に同意できます

 

JUNG KOOKは、メンバーの中で唯一熱愛的な写真が流出していたり(熱愛っていうかめちゃくちゃ素朴な焼肉屋でタトゥー技師ともう1人と乾杯してる写真と、カラオケ?入り口でタトゥー技師に後ろから抱きついている写真 両方全然嫌な感じがしない不思議な画像)、右腕全体にぎっしりタトゥーを掘ったり(おそらくそのタトゥー技師に彫ってもらった)、自粛の時期に梨泰院に友達と出かけたり、メンバーの中では一番スキャンダラスな存在と言えるのかもしれないけど、それでいて掘ったタトゥーには「ARMY」の文字と公式ロゴとメンバーの名前の頭文字が入っているし、ARMYに向けた手紙を書く企画で手紙を読んでいる途中に感極まって泣いたりする。スキャンダルに関しては毎回自分の口から言及してときには「心配かけてごめんなさい」と言ったりする。当たり前に全ては両立する、だって人間なんだから、ということを教えてくれるめちゃくちゃ美しい人。これはメンバー全員に言えることだけど、あまりにも誠実すぎる。

bighitはアイドルの人間らしさをパブリックイメージから損なわないことに心血を注いでいると思うけど、それはめちゃくちゃアイドルオタク的な所作だと思う。過去のトラウマから脱却しようとするアイドルオタクのすがた。共感せざるを得ない切実さだと思う。気持ちわかる

JUNG KOOKは虫にも道具にも機械にも話しかけるタイプ BTSのすごいのは心の底からシンプルに世界平和を願うタイプの人が3/7を占めているところだと最近思う これって意思とか思想とかではなくて性格の問題なんだと最近気づいた。公人の集団で半数近い人が世界平和望むタイプだというのが感動的だと思う。

 

今年頭に発表されたコンサートのスケジュールでは、BTSは今日東京ドーム公演をしているはずだった。あり得たかもしれない今日の具体的な可能性についてたくさんの人が想いを馳せているというのは珍しい状況だなと思った。"10月以降に出すつもりでアルバム作ってる中で、「これだ」と思って先に出すことにした"と本当かどうかよくわからないことを言っていた新曲「Dynamite」が昨日付のビルボードHOT100チャートで1位になって、今日の誕生日は1位記念日になった。おめでとう涙 ここまで計算してその週にリリースしていたとしたら凄い!

「Dynamite」は革新的とか大名曲とかでは全然ないけど、現在のBTSが持っている全ての価値を発揮できているので美しいと思う。英語曲を出して人気が出るのではなくて、人気がある状態で初めて英語曲を出すというのがかっこいいと思う。英語圏のARMYにとっては何もしなくても歌ってる意味が全部わかる初めての曲だと思うと嬉しいだろうなと思う。

「Life is dynamite」「Light it up like dynamite」という歌詞は、デビュー曲で「Everybody say NO!  더는 나중이란 말로 안돼 (もう「後で」という言葉ではダメだ)더는 남의 꿈에 갇혀 살지마(これ以上他人の夢に閉じ込められて生きるな)」『N.O』って言った時から、「내 맘대로 되는 건 없고(思い通りになんていかないし)숨을 곳은 뭐 더더욱 없어(隠れる場所はもうない)이미 주사윈 던져진 지 오래 (賽が投げられてからとうに久しい)」『So what』、「But, 세상에는 있지(でも世の中にはある)변하지 않는 몇 진실(変わらないいくつかの真実)시간은 앞으로 흐른다는 걸(時間はこれから流れる ということ)방향은 없단 걸​(方向はないってこと)」『ON』と今までずっと、時間はずっと進み続けてるってことについて歌い続けてきたからこそ響く歌詞になったと思う。短くなり続ける導火線のイメージ。「I’m in the stars tonight So watch me bring the fire and set the night alight」とかはアイドルソングとして1億点だなと思う。全てが停滞したかのように見えるこの時期に、命の限りある輝きについて言及していること、それが自身とアイドルとしての状況と重ね合わされていること、BTSがずっとやってきたこと。。アイドルが偶像であるというアイドルにまつわるただ一つの真実と、時間は進みつづけるという人生の中の数少ない揺らがない事実に誠実であろうとし続けるアイドルだと思う。

この曲は1位になってはいるものの、ヒットソングでは全然なさそう。オタク ファンダムの勝利というだけで、BTSジャスティンビーバーやアリアナグランデみたいに世界のスターになった証明ではないという感じ。アニメのこと知らない私からしたらなんだか全然わからないアニメのアルバムがオリコン1位になる感じ。。?

だからなんなのかという感じでしたが

 

最近、BTSが広告的であればあるほどに反広告的だなと思うんだけど理由はよくわからない

 

↓最近で一番好き

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1:34

ブックオフで買ったリルケの本にJUNG KOOKに関係ある部分があったので追記

さてあなたのお言葉の一つ一つに立ち入って申し上げることは、おそらく何の役にも立たないと思います。というのは、あなたの懐疑への傾向とか、外部と内部を調和させることができないとおっしゃることとか、そのほかあなたを苦しめる全てのことに対して、私の申し上げられることは、ーいつももう私が申し上げたのと同じことになるからです。

堪え忍ぶだけの忍耐と、信ずるための十分な単純さとを、自分自身の内部に見いだして下さるようにという希望です。また、困難なものや、他人のあいだで感じられるあなたの孤独に対して、ますます信頼を深めていただきたいという希望です。それはともかくとして、人生をしてそのなすがままになさしめて下さい。どうか私の言うことを信じて下さい、人生は正しいのです、どんな場合にも。 

https://youtu.be/a_zk4JFK43g

 

 

 

20200729

 

13:40

11時から写真美術館にポルトを見に行った。写真美術館の白い内装の中でおおげさなサンバイザーをつけている職員の人たち。悪夢のような演出はこうやって現実で起こるんだね 

映画は良くなかったと思う。ずっとうろついてるだけの人が、「ポルトは小さい町だね」なんて言うとは思えない。一時の気の迷いだったって簡単に考えられるならそんなこと起きないはずだと思う。"消えないように傷つけ"合っていない限りは、目と目で見つめあったままで話し合えないと思う。メカスみたいなところで、メカスのすごさ再確認した。タバコの取り出し方と消し方にロマンがあるべきだと思う。思い切りのよさ、蟻地獄みたいな絶望とか、そういう色気がとにかく必要だ 私が見たポルトはもっと綺麗だった

 

このままでは惜しい気持ちだ から、今ウディアレン見に来た。ティモシーシャラメ!こんな絶対的アイドルってなんか、今時珍しい。とりあえず顔が見たい俳優。

さっき恵比寿の銀座に行った。加賀田がくれた本少し読んだ。人々が忙しなくしている朝の光景、往来、新聞配達、全部私の眼前にはないものだ 伝説みたいな光景だ 

 

21:35

『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』見て良かった。フロントガラスに反射する木の葉っぱのせいでほとんど見えないティモシー・シャラメの顔と、ふざけてるくらい降らせてる大雨と、3回繰り返すキスシーン。『若草物語』の出会いのシーンにも、『ポルト』のラブシーンにもなかったロマンがちゃんとあった。予定調和のように見せかけた全然予定調和ではないものだった。

大降りの中タクシーに乗っている時にも、ホテルのフロントでも、ホテルの部屋の中でも、美術館の中でも、ずっと同じような金色の光がみんなの顔を照らしているのがとにかく異常すぎた。ヴィットリオ・ストラーロの仕業らしい。母親からの"告白"のシーンと(部屋の中の照明はオレンジっぽい)と、2人が前を向いて馬車に乗るシーンで顔に当たる光のしらけたような白い光が、金色の光にあからさまに対比されていた。あんな告白なんてどうでもいい。そんなことで何かを思い直すなんて本当に馬鹿馬鹿しい。あのつまらない白い蛍光灯みたいな光は曇り空のせいなんかではないってことだと思う。あと一回だけ全部真っ青になるシーンがあって笑顔になった。

シャラメがピアノを弾きながら『Everything Happens to Me』を歌うシーンの顔の角度は、全てのパターンで100点ピッタリを叩き出していた。ダントツで一番すごいのは朝充電コードを巻き取る姿だけど、路地を歩く姿が全部素晴らしかった。ウディアレンを重ねて見るというよりは、全然ティモシーシャラメで最後まで振り切れた。初めに2人が大学を歩いてるところからカメラが本当に良い位置にあって、お兄ちゃんの家の導線とカメラの動き、美術館でおばさんに見つかるところ、部屋でピアノを弾き終えたシャラメが窓際に向かって歩くところなど、シンプルな最高が積み重なって気分が良かった。このときのセレーナ・ゴメスの脚が本当に綺麗だった。『ポルト』のラブシーンで何かを示唆するように絡まり合う脚なんかよりずっと綺麗だった。『ウォールデン』のラストシーンの芝生の上の脚とか、『クレールの膝』もそんな感じな気がするけど、まっすぐ両脚に重心をかけて立ってる時の脚が一番美しい。

カーライルホテルのバーの壁のイラストが1億点!と思って調べたら、"絵本「げんきなマドレーヌ」で知られる、ルドウィッヒ・ベーメルマンスの絵だ。双子の女児ら家族と同ホテルに住み込んでいたロベール・ユオ元総支配人が呼びかけ、1年半かけて描かせたのだという。"と書いてた。最高すぎる絵だった。生で見たい

ラストに関しては、適当すぎる!雑!badって感じだけど、『デッド・ドント・ダイ』でセレーナ・ゴメスの生首を掴んでいるアダム・ドライバーの姿を思い出せば、オッケーって感じがしました。

BTSの『Stay Gold』は、おそらくこの映画でみんなの顔に当たる金色の光についての曲だと思います。

今日見た映画の主人公両方井田さんみたいでした。

 

 

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