20210917

 

金木犀の匂いがたくさん部屋に入ってきた日に本当にいま幸せだなという気持ちで寝た 幸福ってあのことで多分それ以上も以下もないだろう

 

最近の感じをあえて言うなら やるせない なのかもしれない 今まで生きてきて私は やるせない なんて思ったことはなかった。それが自分の好きなところだったし私のいいところだったと思う。それが1年くらいかけて徐々に確実にそれでも完全になくなり終わった感じがする。だいたい やるせない なんて思うのは傲慢だと思う。から本当に最悪だと思う 友達と話してもこれまでの自分ではないことが残念で仕方なく何を話していても黒板に爪を立てて文字を描こうとしているように不快だ と思うのも傲慢だよな

 

KPOPが描き出そうとしてる情緒は、単純に見えるが全く空疎なものではない。

TOMORROW X TOGETHERが、現実という抽象的な理想と習慣性の憂鬱が作り出した迷路に閉じ込められることなく、無事に自身の軌道を回っているのは、何よりも彼らが持つ固有の繊細さのためである。一寸先も見えない深い暗黒の中でも、彼らは閃光のようにぱっと輝く一瞬を必ず見つけ出す。燃えあがる太陽と終わりの見えない期末テストを後にして、君とともにいる瞬間、目の前に広がるミルク色の天の川と金色の季節(「Our Summer」)、オレンジとブルーが交差する空の境界で「犬と狼の時間」が持つ定義まで変えてしまう魔法(「Blue Hour」)、まるでピーターパンとウェンディのようにお互い絶対に忘れずにいようという約束を切なく交わす夜(「Magic Island」)。TOMORROW X TOGETHERの歌の中の話者は、現実と幻想の間の微妙な境界を行き来しながら、ただその時期にだけ現れる鋭敏な自我だけが気づくことのできる、繊細な感情のあやを喜んで見つけ、勇気を持って優しく撫でる。

https://magazine.weverse.io/article/view?lang=ja&num=220

 

TXTについてのこの言及はTXTのみではなくKPOP全体に通じる繊細さについての説明だと思う。この繊細さに複雑だという印象は全くなく、かといって単調でもない。私が東京で生きてきて感じたことのあるような、友達と話す時に通じるような意味の繊細さとは違う雰囲気の、底抜けな明るさを持った、秋晴れの空みたいな、夏の夜に人の家からお風呂の匂いがする時のような、そういう爽やかな繊細さがKPOPにはある。

とりわけ2021年の東京ではこれまで見てきたような繊細さの良くないところがよく目につく気がする。KPOPの明るさに似た繊細さは身の回りで見つけられない。暗い顔した小さな個か、もはやどこからつっこめばいいのかわからない一生かけても人生やり直せないような大きな広告しか見つけられない。偏屈になることは仕方ないことかもしれないけど、良いことだとは思わない。BTSは広告であることを徹底的に恥じているという点で今何よりも良心的な存在だと思う。

"抽象的な理想と習慣性の憂鬱が作り出した迷路"である現実に閉じ込められないためには、そういう明るい繊細さが絶対に必要だと思う。『ドライブ・マイ・カー』のほとんどの部分にはその明るさがなかったけど、最初のクレジットが出るところの赤い車がどんどん走っていくところと最後の韓国ロケの部分にはあった。私が見たこれまで映画の中で見てきた赤が明るさと一緒に走っていた。それがすごく泣けた。

 

東京以外の全然誰も知らない街のドトールとかに行くといいかもしれません

全然知らない国のドトール以外ならもっといいと思うけど

そもそも自分が明るければ良いだけの話