20200918

 

秋だ 去年の冬に付けていた香水が二つあり、井田さんがクリスマスにくれたバイカルレザーとしほちゃんがフランスのお土産でくれた名前は忘れたやつ、さっきそれをかいでみたら冬のことが思い出されて何か泣きそうになった 抽象的な冬 去年の冬

アールグレイ金木犀の匂いの香水がほしいと思っている

最近は、人生がこんなに緩慢な雰囲気のものだということに驚いているだけだ 

 

BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』2020 パク・ジュンス

前作が良すぎたので期待値が高まりすぎたのもあると思うけど前作よりは良くなかった。気合いを感じられたのは、RMの顔から木漏れ日にディゾルブ?するところと、ブラジルでサッカーする子供を車内から眺めるジミンの後頭部から左頬にかけてのアップのショットくらいだった。今作に関してはweverseで配信されているDOCU SERIESのほうが編集もカッコ良かったし内容も良かった。

「社会的な問題を起こさずにここまでやってこれているのはイカれていないからです。僕が博物館に行き、植物を育て、自転車に乗るのは、イカれないための闘いです」というRMの言葉が良かった。イカれると訳されているのは미치다という単語でcrazyと訳すのが1番しっくりくる感じがする。

RMは飛行機の中でも、リアリティ番組の中でも、楽屋でも、めちゃくちゃ重そうな分厚い美術系の本を読んでいるときがあって、それを覗き込んだJUNG KOOKがわかったような感じで「あーこれは綺麗だね」とか言ってるのが可愛い。9/12の誕生日には韓国国立現代美術館に1億ウォン寄付したという記事が出ていた。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22716

「RMは自分がインスピレーションと安らぎを得た美術分野への支援の意思を示してくれた。書籍を通じてアートをより深く理解するように、美術館へのアクセスが難しい子どもや若者たちでも気軽にアートに触れるという願いも込められている」とのこと 隣国の大衆アイドル。

映画の最後のRMの言葉を2回みたのに理解できずにいるのが心残りだ 「人は愛して愛されて過ぎ去っていくもの 人生は何かを得ては何かを失うことの繰り返し その中で世界が僕たちに見せてくれないものをお互いに交換できたら良い」というようなことを言ってたんだけど、"世界が僕たちに見せてくれないもの"という表現がわからない。詩なのか。

SNSには完璧な姿が溢れています」から始まるRMの伝説のメントは本当に最高。20191027のSPEAK YOURSELFツアーソウルファイナルの2日めの、最後のMC

「慰めというのは『今のままでも大丈夫』という言葉もいいのですが、ただ僕たちはなんというか世界が見せるそういう完璧さではなく、…はい、僕のスタイルというものがありますよね。僕は肌が少し浅黒いし、まあ、目もこんな感じだし、声もこうで…とにかくそういう風ですが。抱きとめながら、みなさんのおかげで僕自身をもう少し愛せるようになったのだとお伝えしたかったんです。」

https://twitter.com/luneosin/status/1188464391261310978?s=21

RMが話しているときにRMの顔を見てよくきいているJUNG KOOKとJIMIN、J-HOPEの顔が本当に綺麗だった。 

ドキュメンタリーでRMが「あなたにはなにもわからないでしょ、と言われるのを恐れている」というようなことを言っていて、あまりにも道徳的であることが本人たちの中で空回りしてしまってないのかなと思っていたのだがSUGAが限りなく謙虚に「いい影響を与えたい」「文化は、人を変えられるとても重要なもの」と言っていてなんか安心した。最近興味あるのは世界平和らしい。こないだのラジオでそう言ってた。

なんでこんなにえらいんだよ?!と毎回思う 「伝えたいことが何かと聞かれると困ります 僕たちも一つ一つ勉強しながらやっているので」とJ-HOPEが言っていた。

 

決して鍛えすぎてはないということをなぜか全力で弁解していたこないだのRM

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ポルトガル旅行記 初日

井田さんとヒースローについてから別の便でポルトガルに行くことになっていたのでその間に書いたメモ

 

リスボン時間17:49

ひとりで飛行機に乗っている

人生初の出来事である

ウォーターって言えてる自信なかったけど水もらえた

添乗員のお兄さん笑顔がかっこよくて優しくて最高だった

かっこいいおばあさんが歩いてる

日本時間では夜中の2:50なのにガンガンに昼なので眠気があり気持ち悪い

オールした朝のようなかんじ

配られたラップサンドみたいなやつは可もなく不可もなくよりはちょっとおいしめみたいなかんじ

リスボンの空港で2時間井田さんを待つのが不安

後ろの子供の会話、半分寝ながら聞いてるとイントネーションが日本語みたいに聞こえてくる

前に乗っている白髪のおじさんの後頭部から非常によいオーラが漂っている

飛行機ってなんで飛べてるのか本当にわからんな

この頃の遠藤はずっと、いろんなこと考えすぎて意味なくなっているのかな

さっき米津玄師聴きながらテトリスしてたとき、めちゃくちゃ心が軽くなる瞬間あったけど

忘れてしまったどんな感じか

今はもう思い出せない

何が普通とかもう全部よくわからなくなってくる

何に従えば良いのかも

本当に困っているのだ

ただ生きているだけでよかったのが

急に変わるから

困って

困ってるうちに日が暮れて…

そういうの繰り返してる

寝てるのが一番幸せだ

海外旅行というのがどういうものなのかもわからないままここへきている

この行為はなんなんだろう

とりあえず寝ないと元気が出ないかもしれない

空港で寝るわけにもいかないのがコワイ

どうやって過ごそうか


20:51 リスボン ウンベルト・デルガード空港

かれこれ1時間半以上待っている

後30分くらいかな

空港の出口ってなんにもなさすぎる

クレカでコーラ買う勇気すらなくてちょっとウケるしかなかった

この時間を有効活用する能力がない自分にかなり嫌気さすかなり

日本からこんなに離れても自分は同じだな

帰ったら部屋をきれいにしたい

旅行で大事にすることもう一度考えてみるか

ものをぬすまれない

2ショをとる

動画を横で撮る

などかな

写ルンですもつかう



 

 

 

 

20200901

 

우리JUNG KOOK23歳の誕生日おめでとう

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思い出と写真と映像は一つだと訴えている

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謎解きに罰ゲームがないからといって真剣にやらずに寄り道ばかりしている

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マルチタスクができないことを自覚している

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「ジョングクを思うと本当に心がいつも暖かくなります」とRMさんが言っていますが、完全に同意できます

 

JUNG KOOKは、メンバーの中で唯一熱愛的な写真が流出していたり(熱愛っていうかめちゃくちゃ素朴な焼肉屋でタトゥー技師ともう1人と乾杯してる写真と、カラオケ?入り口でタトゥー技師に後ろから抱きついている写真 両方全然嫌な感じがしない不思議な画像)、右腕全体にぎっしりタトゥーを掘ったり(おそらくそのタトゥー技師に彫ってもらった)、自粛の時期に梨泰院に友達と出かけたり、メンバーの中では一番スキャンダラスな存在と言えるのかもしれないけど、それでいて掘ったタトゥーには「ARMY」の文字と公式ロゴとメンバーの名前の頭文字が入っているし、ARMYに向けた手紙を書く企画で手紙を読んでいる途中に感極まって泣いたりする。スキャンダルに関しては毎回自分の口から言及してときには「心配かけてごめんなさい」と言ったりする。当たり前に全ては両立する、だって人間なんだから、ということを教えてくれるめちゃくちゃ美しい人。これはメンバー全員に言えることだけど、あまりにも誠実すぎる。

bighitはアイドルの人間らしさをパブリックイメージから損なわないことに心血を注いでいると思うけど、それはめちゃくちゃアイドルオタク的な所作だと思う。過去のトラウマから脱却しようとするアイドルオタクのすがた。共感せざるを得ない切実さだと思う。気持ちわかる

JUNG KOOKは虫にも道具にも機械にも話しかけるタイプ BTSのすごいのは心の底からシンプルに世界平和を願うタイプの人が3/7を占めているところだと最近思う これって意思とか思想とかではなくて性格の問題なんだと最近気づいた。公人の集団で半数近い人が世界平和望むタイプだというのが感動的だと思う。

 

今年頭に発表されたコンサートのスケジュールでは、BTSは今日東京ドーム公演をしているはずだった。あり得たかもしれない今日の具体的な可能性についてたくさんの人が想いを馳せているというのは珍しい状況だなと思った。"10月以降に出すつもりでアルバム作ってる中で、「これだ」と思って先に出すことにした"と本当かどうかよくわからないことを言っていた新曲「Dynamite」が昨日付のビルボードHOT100チャートで1位になって、今日の誕生日は1位記念日になった。おめでとう涙 ここまで計算してその週にリリースしていたとしたら凄い!

「Dynamite」は革新的とか大名曲とかでは全然ないけど、現在のBTSが持っている全ての価値を発揮できているので美しいと思う。英語曲を出して人気が出るのではなくて、人気がある状態で初めて英語曲を出すというのがかっこいいと思う。英語圏のARMYにとっては何もしなくても歌ってる意味が全部わかる初めての曲だと思うと嬉しいだろうなと思う。

「Life is dynamite」「Light it up like dynamite」という歌詞は、デビュー曲で「Everybody say NO!  더는 나중이란 말로 안돼 (もう「後で」という言葉ではダメだ)더는 남의 꿈에 갇혀 살지마(これ以上他人の夢に閉じ込められて生きるな)」『N.O』って言った時から、「내 맘대로 되는 건 없고(思い通りになんていかないし)숨을 곳은 뭐 더더욱 없어(隠れる場所はもうない)이미 주사윈 던져진 지 오래 (賽が投げられてからとうに久しい)」『So what』、「But, 세상에는 있지(でも世の中にはある)변하지 않는 몇 진실(変わらないいくつかの真実)시간은 앞으로 흐른다는 걸(時間はこれから流れる ということ)방향은 없단 걸​(方向はないってこと)」『ON』と今までずっと、時間はずっと進み続けてるってことについて歌い続けてきたからこそ響く歌詞になったと思う。短くなり続ける導火線のイメージ。「I’m in the stars tonight So watch me bring the fire and set the night alight」とかはアイドルソングとして1億点だなと思う。全てが停滞したかのように見えるこの時期に、命の限りある輝きについて言及していること、それが自身とアイドルとしての状況と重ね合わされていること、BTSがずっとやってきたこと。。アイドルが偶像であるというアイドルにまつわるただ一つの真実と、時間は進みつづけるという人生の中の数少ない揺らがない事実に誠実であろうとし続けるアイドルだと思う。

この曲は1位になってはいるものの、ヒットソングでは全然なさそう。オタク ファンダムの勝利というだけで、BTSジャスティンビーバーやアリアナグランデみたいに世界のスターになった証明ではないという感じ。アニメのこと知らない私からしたらなんだか全然わからないアニメのアルバムがオリコン1位になる感じ。。?

だからなんなのかという感じでしたが

 

最近、BTSが広告的であればあるほどに反広告的だなと思うんだけど理由はよくわからない

 

↓最近で一番好き

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1:34

ブックオフで買ったリルケの本にJUNG KOOKに関係ある部分があったので追記

さてあなたのお言葉の一つ一つに立ち入って申し上げることは、おそらく何の役にも立たないと思います。というのは、あなたの懐疑への傾向とか、外部と内部を調和させることができないとおっしゃることとか、そのほかあなたを苦しめる全てのことに対して、私の申し上げられることは、ーいつももう私が申し上げたのと同じことになるからです。

堪え忍ぶだけの忍耐と、信ずるための十分な単純さとを、自分自身の内部に見いだして下さるようにという希望です。また、困難なものや、他人のあいだで感じられるあなたの孤独に対して、ますます信頼を深めていただきたいという希望です。それはともかくとして、人生をしてそのなすがままになさしめて下さい。どうか私の言うことを信じて下さい、人生は正しいのです、どんな場合にも。 

https://youtu.be/a_zk4JFK43g

 

 

 

20200729

 

13:40

11時から写真美術館にポルトを見に行った。写真美術館の白い内装の中でおおげさなサンバイザーをつけている職員の人たち。悪夢のような演出はこうやって現実で起こるんだね 

映画は良くなかったと思う。ずっとうろついてるだけの人が、「ポルトは小さい町だね」なんて言うとは思えない。一時の気の迷いだったって簡単に考えられるならそんなこと起きないはずだと思う。"消えないように傷つけ"合っていない限りは、目と目で見つめあったままで話し合えないと思う。メカスみたいなところで、メカスのすごさ再確認した。タバコの取り出し方と消し方にロマンがあるべきだと思う。思い切りのよさ、蟻地獄みたいな絶望とか、そういう色気がとにかく必要だ 私が見たポルトはもっと綺麗だった

 

このままでは惜しい気持ちだ から、今ウディアレン見に来た。ティモシーシャラメ!こんな絶対的アイドルってなんか、今時珍しい。とりあえず顔が見たい俳優。

さっき恵比寿の銀座に行った。加賀田がくれた本少し読んだ。人々が忙しなくしている朝の光景、往来、新聞配達、全部私の眼前にはないものだ 伝説みたいな光景だ 

 

21:35

『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』見て良かった。フロントガラスに反射する木の葉っぱのせいでほとんど見えないティモシー・シャラメの顔と、ふざけてるくらい降らせてる大雨と、3回繰り返すキスシーン。『若草物語』の出会いのシーンにも、『ポルト』のラブシーンにもなかったロマンがちゃんとあった。予定調和のように見せかけた全然予定調和ではないものだった。

大降りの中タクシーに乗っている時にも、ホテルのフロントでも、ホテルの部屋の中でも、美術館の中でも、ずっと同じような金色の光がみんなの顔を照らしているのがとにかく異常すぎた。ヴィットリオ・ストラーロの仕業らしい。母親からの"告白"のシーンと(部屋の中の照明はオレンジっぽい)と、2人が前を向いて馬車に乗るシーンで顔に当たる光のしらけたような白い光が、金色の光にあからさまに対比されていた。あんな告白なんてどうでもいい。そんなことで何かを思い直すなんて本当に馬鹿馬鹿しい。あのつまらない白い蛍光灯みたいな光は曇り空のせいなんかではないってことだと思う。あと一回だけ全部真っ青になるシーンがあって笑顔になった。

シャラメがピアノを弾きながら『Everything Happens to Me』を歌うシーンの顔の角度は、全てのパターンで100点ピッタリを叩き出していた。ダントツで一番すごいのは朝充電コードを巻き取る姿だけど、路地を歩く姿が全部素晴らしかった。ウディアレンを重ねて見るというよりは、全然ティモシーシャラメで最後まで振り切れた。初めに2人が大学を歩いてるところからカメラが本当に良い位置にあって、お兄ちゃんの家の導線とカメラの動き、美術館でおばさんに見つかるところ、部屋でピアノを弾き終えたシャラメが窓際に向かって歩くところなど、シンプルな最高が積み重なって気分が良かった。このときのセレーナ・ゴメスの脚が本当に綺麗だった。『ポルト』のラブシーンで何かを示唆するように絡まり合う脚なんかよりずっと綺麗だった。『ウォールデン』のラストシーンの芝生の上の脚とか、『クレールの膝』もそんな感じな気がするけど、まっすぐ両脚に重心をかけて立ってる時の脚が一番美しい。

カーライルホテルのバーの壁のイラストが1億点!と思って調べたら、"絵本「げんきなマドレーヌ」で知られる、ルドウィッヒ・ベーメルマンスの絵だ。双子の女児ら家族と同ホテルに住み込んでいたロベール・ユオ元総支配人が呼びかけ、1年半かけて描かせたのだという。"と書いてた。最高すぎる絵だった。生で見たい

ラストに関しては、適当すぎる!雑!badって感じだけど、『デッド・ドント・ダイ』でセレーナ・ゴメスの生首を掴んでいるアダム・ドライバーの姿を思い出せば、オッケーって感じがしました。

BTSの『Stay Gold』は、おそらくこの映画でみんなの顔に当たる金色の光についての曲だと思います。

今日見た映画の主人公両方井田さんみたいでした。

 

 

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20200713

 

7月だ

七夕も終わったみたい マンションの管理人さんが変わってから、エントランスに笹が置かれなくなった 昔はいつも短冊を書いてた 青い折り紙に鉛筆で書くと、なんて書いたかばれにくいのでよかった

 

一ヶ月前くらいに人格が変わったように思えて、本当に落ち込んでいたけど、それも終わってきているみたいだ というか、少しずつ取り戻しているという気がしないでもない この話して、多分全然意味わかんないだろうに、みんなが何かしらのことを言ってくれてそれがヒントになったりもしている

一年前くらいに時間とか重さがなんとなくわかってきてから怖くなっていたけど、最近はインテリアとかがわかる。全然嬉しくない(@_@)

 

最近は歌詞のある曲が全然聴きたくならなくて、クラシックとかジャズとかボーカルない電子音楽とかに興味ある クラシックの聴き方って本よめばわかるのかな

おんべが、『Lights』に関して 「BTSら抜き言葉を歌わせるな」と言っていて良かった。

 

『デッド・ドント・ダイ』2019 ジム・ジャームッシュ

ジャームッシュは怒っていた。シンプルな怒りだった。アダム・ドライバーは脚本を先にもらっており、この映画の主題歌についてさえ知っていた。編集と、セリフの間の演出がすごいので、めちゃめちゃグルーヴ感があった。これが編集だなと思った。映画だった。

 

『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』2019 グレタ・ガーヴィグ

シアーシャ・ローナンが街を疾走するシーンからして、こんなシーンを堂々と撮ってしまうなりふりかまわなさに涙した。ローリーと部屋の外で踊るシーンは最高に少女漫画!!「大広間の奥のだれもいない暖炉がある部屋のソファ」なんてほとんど夢小説の世界。設定ありきの世界。そこには暖炉もソファもない。ジョーとローリーのやりとりも少女漫画の二頭身で描かれたギャグのコマのようだった。「滑る」とか、「絵を描く / 描かれる」とかの行為には超絶鈍感で、飾りだった。マスキングテープで貼り付けたような編集で、良い映画とは思えない。ただ終始涙が出た。だれにも認められなかったとしても、完全じゃなかったとしても、大きな笑顔で生きて良い、当然でしょ!って思い出させてくれる。昔あのちゃんとか見ててもそういう気持ちになったような気がする 

 

『仮面/ペルソナ』1967 イングマール・ベルイマン

『野いちご』しか見たことなかったので、悪夢的な部分が特徴の監督だと分かっていなかった(『野いちご』にもたしかにそういうシーンあったけど) そういう心理学的な怖さ使ってくる部分はもちろん怖いし何回かひとりで画面見ながらやめてやめて!!って叫んだけど、誰かが考え尽くして計算して作った狂気なんて、なんて尊いんだろう、と思ってちょっと泣けた。海辺のファーストカットで、カメラの下からアルマが出てくるところが素晴らしかった。そこから風の吹き方が最高すぎる庭のシーンまでが最高潮だった。透明なカーテンなんて初めて見たので鳥肌がたった。朝アルマが車に乗る前の家のシーンの美しい白。怒ったエリザベートを追いかけ続ける長回しから、アルマが変な角度で岩場にうつ伏せになって泣くシーンは、良心だった。誰だって愛してる人に怒ってたらああやって泣くんだと思う。

 

風の谷のナウシカ宮崎駿 1984

2020年の日本の状況にダイレクトに悪影響をもたらしている映画だと思うので、心の底から憎い。Wikipediaには"宮崎は映画のラストが予定調和であることを認めており、力が足りずにああせざるをえなかったと語っている。二時間では他の収め方がなく、ああいうものを作りたかったこともたしかで、否定はしないけれどクリスマスの奇跡映画のようなものを作ってしまったという後ろめたさもあるという。"なんて書いてあったけど、これがクリスマスの奇跡の映画ならどれほど良かったかと思う。あんなに具体的に戦車や飛行機が出てきているのに、「他の人たちとは違って、自分たちだけは、自然を愛していたので、救われた」話なんて、絶対作ってはいけないと思う。こうなってしまったならば、絶対的な正義であるかのように見えるナウシカに、誰が見ても明確にわかるような非現実性を持たせなければ、絶対にいけなかったと思う。ナウシカだけがエンジンなしで飛行できるので神との媒介の立ち位置だとか、そんな、初めて見た子供にはわからないような事ではだめだと思う。私たちはどんなに真剣に生きても、毎日祈っても、いいことだけしても、絶対にナウシカにはなれない。自然に相対する場合、それは風の谷の住人としてではなく人間としてなんだから、他の人間と変わりないはずなので、自分たちだけが救われるなんてありえない。ピンチだったとしてもこんなの作ってしまったら捨てなければいけないと思う

地底のシーンは神がかっているとしか思えないくらい照明とカメラが凄い。

ナウシカの泣き方は最悪で、女が泣く時に男の胸に飛び込む場合、本当に悲しいわけがない。本当に悲しかったら怒るし、岩場にうつ伏せになって泣くんだよ!

 

ストップ・メイキング・センス1984 ジョナサン・デミ

グルーヴィーすぎてすごい。座っては見れなかった。ティナ・ウェイマスめちゃ可愛い。

カラオケで誰かがサカナクション『宝島』を歌っているとき、それがどんなに好きな友達だったとしても、その時笑顔で手を叩いていても、心の中ではいつも嫌すぎて号泣してる。

 

更生します

 

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20200530

 

徒歩圏内だけが世界なのかと思い始めていたけど今日御茶ノ水と神保町に行ったのでそうではないことがわかった。

三省堂で『星の王子さまサン=テグジュペリと『木犀の日』古井由吉 買った。図書カードで買った。帰ってきたら加賀田から『わが町』ソーントン・ワイルダー が届いてた。誕生日プレゼントで送ってくれた。ありがとう。

伊坂幸太郎の新刊?の『逆ソクラテス』の看板を見て井田さんが笑っていた。最近気が向いたときに読んでる『騎士団長殺し』に出てくるイデア(騎士団長)の「〜ではあらない。」って喋り方まじでおもしろくて日常的によく思い出して面白いなって思ってる。さぼうるもラドリオもミロンガも全部禁煙になっていた。

 

D-2を聴きながらなんか考えてるときにこのSUGAとRMがB-Freeとかいうラッパーにラジオの公開収録で公開ディスをされる動画を見て、声を荒げたり黙ったりせず応答するところに感動しながらもこのラッパーが言ってることは一理あるうえに2人は実際上手く反論は出来ていないなと思った。私はそもそもヒップホップが何もわからないのでこんなこと考えても意味がなさそうではあるんだけど、それでもこの2人があえてK-POPの中でヒップホップアイドルを自称していくことに何かしらの、ほんの少しだけでも意義がなければすべてがパロディになってしまって意味がないじゃんと思って考えていた。

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2015/07/03/221943

それでこの記事を読んで、国内の事情は実際みていないのでわからないし、歴史は繰り返されてるみたいだし、自分の中では結局RMとSUGAが常に真剣に自分たちに関する問題と楽曲制作に取り組んで来たという一点だけは揺るぎなく評価できるといえるな、というか確かなことがそれしかないな という結論になった。D-2をどう聴けば良いのかは結局あんまりよくわからず、アイドルでありながら「俺はお前らより稼いでる」って他のラッパーへのディスが通用するのかはやはり疑問だなと思った。 素直に歌詞を書いてるしユンギにとってのリアリティの表現であることは間違いなさそうなんだけど、構造として成立してるのかは謎だ

 

BREAK THE SILENCEでのRM「でもナムジュンは住宅ローンの心配とかしないでしょ?って友達に言われたら」JIN「でも君は道を歩く時に心配しないでしょ?って笑」SUGA「立場が変わると見え方が変わるんだよ」

という会話が、台本であれ自然のものであれびっくりだった。「自分以外の他人の苦しみはどうやっても理解できないけどそれでも通じ合う瞬間を信じよう」というのはコンセプトとして完璧だと思うけど、あまりに教訓的すぎる気がする。"「普通の苦しみがあなたにはわからないでしょ」と言われるのをいつも恐れてる"ってRMは言うけど、一体何になりたいんだ。身近だと感じてもらえなくなったら自分たちの商品価値がなくなるから?本人たちも錯乱してるのか!?よくわからなくなってきた瞬間だった。

 

BON VOYAGE EP.2

朝、ボーっとしながらシリアルとバナナを食べてるJIMINとJUNG KOOK。窓を見てKOOKが「額縁みたい。動く額縁」って言ってた。

宿の目の前の通りにパレードが通るらしく、たくさん人がいる。その辺にいた見知らぬ子供とセルフィーを撮るJIN。パレードの先頭がきてそれを見てる7人。JUNG KOOKがパレードの写真を撮っている姿。そのカットだけでパレードのシーン終わり。すごい。

JIMINがRMと山に登りながら「僕は哀れな演技が得意です」と言ってお腹が空いた人の演技をしていた。見知らぬ人の家を指差して「ここ行きますか?」って言ってた。

Vは1日遅れて来たので街がパレードの状態になっていて、レストランを探すのも大変。貰った現金しか使えないルールのはずなのに、自作のVISAカードの歌を歌いながらレストランに入り、ハンバーガーとステーキを食べていた。

ケーブルカー下りのチケットをなくしたJ-HOPEが来た道を走って探していたらサングラスのおじさんにチケットなくした?って聞かれて、イエスエスって言ったらおじさんがチケットをくれた。 「やっぱり、どこに行っても住みやすいですね」って笑顔で言っている。「地球、住みやすいです」「美しい国、地球」

下りのケーブルカーの中でカバンを山頂に置いてきたと気付くRM。フリースタイルしたらケーブルカーのお金を貰えることになり、大分緊迫したあとにフリースタイルを披露してスタッフに認められる。実はカバンを忘れたのを見つけてもってきてあげていたスタッフ。「よかったな。」「でもラップしてもらったし、よかった。」

下で待っていたVと合流してご飯を探す。

字幕「祭りの人だかり 全部予約いっぱいの食堂」

二手に分かれてご飯。


感想:パレードムードがいっぱいの街中で、観光をする様子がすごい。喧騒に巻き込まれながら逆走する感じ。映画みたい。SUGAはどこに行った

 

 

 

20200524

 

寒い日は気持ちが晴れないし今日みたいに晴れてる日は本当に気分がいい、それだけ

昨日友達とバドミントンした。バドミントンそのものの楽しさを100%享受した。毎日バドミントンをやっていたらこんなことにはならないだろうし1ヶ月以上間家と近所の散歩しかしていなかったことがバドミントンの楽しさを最大限に引き出していた。

街には記号が多すぎる。人は歩くだけでも疲れることがわかった。気温と湿度が良い時に自転車で走る時の風の気持ち良さはインターネットからは絶対に得られないということもわかった。大学入学以来私の日々は常に混乱していたと気づいた。うーん

 

SUGA=Agust Dのミックステープが出た。アイドルなのにラッパー・ラッパーなのにアイドルって両立してるのかいまだによく分からない。ヒップホップはリアルであることが重要って感じするけどこの場合のリアルって一体何なんだろう。SUGAはラッパーからアイドルになったからその時点でリアルをすべて無くしたのかな。BTSのこと考えるとアイドルが何かわからなくなる。これはアイドルの構造を利用して他のことをしてる新しいビジネスではないのか。アイドルってなんだったんだろう。アイドルってその言葉通り初めからなくて、ない前提で始まったすべてのことがアイドルなんだろうか。そしたらBTSもアイドルってことになるけど…アイドル自身がアイドルを俯瞰してアイドルをしてたらそれもアイドルなのかな 「アイドル音楽が音楽なのかって言葉に全然興味ないね」ってSUGAが言ってもそれはアイドルなのかな。これはヒップホップのスタイルを利用したアイドル現象なのかな。結局アイドルって全部人間のパロディのことなのかな 

最新のツアードキュメンタリーでのRM「実は伝えたいメッセージなんて何もないんです/こう言ったら極端かな?/人はずっと変わり続けるんです」「僕たちがやっている音楽の一節/または僕たちがやってきた公演でのあるジェスチャー/あるインタビューでの一言が/色んな状況に置かれてる人々に一瞬でも希望の光になってほしいという気持ちでこの仕事をやっています/だからいつもインタビューで"どんなメッセージが言いたいか"と言われた時、僕は答えられないです/僕は、僕自身を絶え間無く空かせたり埋めたりしたいです/そして、他の人がそういう僕を見てまた何かを生み出す、そういうのが意味があるのではと思います」というコメントはよく出来すぎていた。

アイドルって単語17回出てきてました

 

BON VOYAGE EP.1 서프라이즈 파티 (surprise party)

旅行地:ノルウェー南西部ベルゲン

現地空港に到着

RM「天気が涼し温かいです。」←名言すぎる

バスに乗車

字幕「体は疲れてるけど、心はざわめくこの瞬間」

JIMIN「ここは本当に雰囲気と景色を見るために来るとこらしいな。」

JIMINが目的地に到着して風景が綺麗!天気も綺麗!ってテンションが上がったせいでバスからキャリーケースを出し忘れてしまい、それに気づいて走った時にはバスが行ってしまう

JIN「映画か?来てすぐ誰がこんな台本作ってるんだよ。」

領事館に電話するRM・笑うしかないJIMIN・SUGA「優しい人が多いことを願ってな 俺がこうやってなくして戻ってきたことはほとんどない」・呆れるJ-HOPE・JUNG KOOKは切り替えが早すぎてもう気にしてない

宿着 荷物置いてレストラン入店 荷物あったと領事館から連絡 RM「僕が行くと楽すぎだから自分で責任とって」間が悪そうにニヤニヤしながら聞いてたJIMIN「今ご飯が出てきても味なんか全くわかんない」

停留所で白いバスを探せば良いとだけ心得てバスを探すJIMIN これでしょ!って指差したバスは通り過ぎてしまい苦笑い、止まったバスの運転手に話しかけるも「自分がどのバス乗るのかわかってるの?」って言われてしまう。そのあと2台白いバスが来てカメラを回してたスタッフと二手に分かれて、結局スタッフがキャリーケースをGET JIMIN「取り戻してから笑みが止まらない」

宿に戻ってブルートゥーススピーカーを発見したJ-HOPEがオアシスのWhateverを流している。買い物に行くRMとJIN。ノルウェー語の洗濯機と格闘するJUNG  KOOKをずっと映してるカメラ すごい 多分6分くらい洗濯機格闘シーン ノルウェー語をいちいち検索するも挫折してJ-HOPEに助けを求めて、2人で笑いながら格闘を続けてやっと水が出てきて成功

ノルウェーでも夕ご飯は辛ラーメン そしてJUNG  KOOKの成年のお祝い

 

荷物を忘れること、宿に着いた瞬間のわくわくする気持ち、スーパーでの買い物、洗濯機との格闘など、「外国旅行の醍醐味」に焦点が当たっているところがすごいと感じました。