20200227

 

水をたくさん飲むようにしている

なんとなく忘れたくないから書いてみる

 

1月末で会社をやめて、転職の活動をしなければならないのに引き続き寒さなどにやられていた2月頭に、お父さんがブルーノートに連れて行ってくれた。前に興味ある?って聞かれて行ってみたいって言ったから、いつかは一緒に行こうとしてくれていたらしい。

一緒に電車で表参道まで行って骨董通りドトールの外の席でお茶をした。隣の席でおじさんと大学生らしき男の子が紙に書いて学費の計算をしていたけどどんな関係なのかわからなかった。骨董通りの2階以上あるビルが後ろに下がってるのは道を広げる計画があったからだけど結局その計画はなくなったみたいだとお父さんが言ってた。私はその通りが骨董通りという名前だとその日知った。

開場時間をお父さんが間違えていて、45分くらい暇になったので、どっか行きたいとことかないの?と言われたけど青山付近に行きたいところがなかったので、周辺を散歩した。昔はここに家具屋があったとか、このビルがこの辺で一番初めにできたファッション系のビルだよとか、このビルは昔できたときはダサかったけど年季が入っていい感じになったとか、この弁当屋はずっとあるとか、土地が狭くて高いからメガネとか靴とか場所を取らなくて単価が高いものを売ってる店が多いとか、お父さんが言ってた。大人になってから2人で青山を歩いたのは初めてだった。昔、お母さんとお父さんの美容師が青山にあったので、車で美容院まで行って、お父さんが切っているあいだはお母さんと、お母さんが切っているあいだはお父さんと、周辺を散歩した。青山の印象はクレヨンハウスとその美容院のおしゃれな内装だけで、たまに行くのが嫌いじゃなかった気がする。

プラダとか、サンローランとかのお店を見ながら、こういうものとの関係の持ち方が全然わからんなと思っていた。変なスニーカー屋とか雑貨屋に入っても時間が余って、近くに岡本太郎記念館があることに気づいて入った。ベランダから下を見下ろしている人間サイズのオブジェが可愛かった。お父さんは私の写真を2枚撮った。民族写真の写真展をやっていて、沖縄と青森で撮った写真が展示されていた。写真もやっていたことは全然知らなかった。そもそも岡本太郎の作品を太陽の塔しか知らない。アトリエが残してあって、花本はぐみのモデルが岡本太郎だったことに気づいた。

開場時間がすぎて、ブルーノートに入った。1階部分が可愛くてよかった。ジャズメンの顔を誰も覚えていないのでどれが誰か一切わからなかった。ロビーの内装は可愛かった。全部の建物がこういう感じになれば良いと思った。ロビーにあるカフェの内装をお父さんの会社がやったと言っていた。フロアにはロマンチックなライトがたくさんあった。ペアシートはカップル向けなのかかなり狭かった。お父さんと自撮り2ショを一枚撮った。ブルーノートオリジナル的なクラフトビールを2つとポテトを頼んだ。

キャメロン・グレイヴスという、16歳の時にサンダーキャットとカマシワシントンとグループをしていたというキーボーディストのライブだった。ベースとドラムとトリオ編成で普段やっているみたいだけどこの日はギターもいた。グランドピアノとキーボードの2台体制だった。演奏は凄まじくて、メタルみたいなプログレみたいなジャズだった。ドラマーのマイクミッチェルという超マッチョで上裸にオーバーオールを着ている人が、鬼ドラムを叩いていてすごすぎた。宇宙と交信してるような演奏だった。超笑顔で聴いた。力強さに、迷いのなさに、自由さに圧倒されて感動した。普段社会の枠に押されて悩んだりしてるのあまりにどうでもいいことだなと思った。自然で人間らしくて自由で素晴らしかった。座って聴いてるようなライブでもないはずなのに、見に来てるのはお金持ちっぽい感じのおじさんとかおばさんとか、前にいたグループは若い女の子たちだったけどなんか満足げな顔でステージや携帯を見ていて、謎空間だった。

謎空間だった。

 

お父さんはあれは到底日本人には無理だから尺八とかで頑張るしかないとか言っていた。終わった後、夕飯を食べる店の候補をお父さんがいくつか挙げていて、デートみたいだなと思った。お父さんが内装デザインした店で唯一現存しているという店が骨董通りドトールの横にあって、前からその話は聞いていたからいつか行きたいと思っていたけど、お父さんも行きたいみたいだったので、行った。

椅子もメニューも全部当時のままだとお父さんが言ってた。料理は隣の洋食屋の厨房で作るので全部美味しいとも言ってた。実際おいしかった。マスターが、壁沿いの電球が切れても合うやつがないのでどうすればいいかわからなくて困ってたとお父さんに言ってて、もう今は合うのがないので業者に頼んで変えてもらうしかないと答えていた。お父さんが知らない大人と喋っているのをほぼ初めて見た。ビールとウイスキーで酔っていたのもあり私は話をしながら泣いた。申し訳ないので早くちゃんとしないと…

親なのに、ずっと一緒に住んでるのに、人となりがよくわかんない感じがするのが不思議だと思った。

 

1月末にはお母さんがスパホテルに一泊で連れて行ってくれて、最上階に泊まって、寒い中ベランダからディズニーの花火を見て、NHKBSでアマゾンの猿の番組を見ながら話したりして、次の日私がディズニーに行きたくなってきたなっていったら嫌だけど別にいってもいいよってお母さんが言っていて、お母さんがこんなことを言うなんて、と思って、結局イクスピアリのパイの店で朝ごはんを食べて、4時間くらい話して、映画にも間に合わなくて、ルピシアハーブティーを買ってもらって、帰った 日もあった…2人ともごめん…はやく親孝行できるようにしたい…

 

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