20180621

 

2日も家に帰らなかった。

『東京暮色』1957 ピカデリーで観た。小津4K。画面が大きい。映像が綺麗。最高だった。私は映画を見ていた。とにかく映画を見ているということがあんなに嬉しかった。それだけでもう十分だった。新宿ピカデリーではいろんな映画がやっていた。『恋は雨上がりのように』、観たい。暗さでいうと今まで見た中では唯一『一人息子』1936 に似ていた(脚本小津じゃないけど)。とにかく誰も報われない。話の内容如何ではなく、とにかく全体が報われない映画。話の内容に関わらず、映画には報われるか報われないかしかないのだと考えるとすると、ふだんと真逆のことをやっているだけだというふうに考えることもできると思った。とにかく停滞している。ひらかない。この映画の中の原節子は黙ることと叫ぶことしか知らない。続いていくということの鈍重さみたいなものが残る。ラストシーンで朝日がどれだけ美しく家の中に差し込んだとしても、それは覆ることがない。なにより、娘の死が特段何ももたらさなかったことが一番絶望的なことだったと思った。この側面も持っている小津の映画の世界はすごい この作品が一つあることによって深みがかなり増していると感じる。

火曜に『お茶漬けの味』1952 も4Kで見た。大の大人2人が深夜にお茶漬けを子供みたいにキッチン漁って食べるっていうことのためだけの映画。それだけでもう100点と思った。室内で前後に移動するカメラがわけわからなくて不穏だった。女だけでテーブルを囲んでいるという画を初めて見た。その画の中に、水面のゆらめきが壁に反射して光っているさまがずっと写り込んでいることがどうしようもなく嬉しかった。

パチンコ屋店員として笠智衆が登場したシーンで場内が笑いに包まれたことも本当に良かった。

 

セクシーゾーンへの思いを書きます。佐藤勝利…深い 中島健人…前歯リスみたいで可愛い。こんなに顔がよく育ちもよく性格も良い男の子はこの地球上に彼以外存在しないと確信。 菊池風磨…この道のトップ 笑顔がかわいすぎ 悩みとかあるのか気になる! 松島聡…おもしろいほうのバカでよかった マリウス葉…一番心配

 

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