20170222

草の上の昼食』(ジャン・ルノワール 1959 フランス)を観た。今wikipediaを開くまで画家のルノワール次男だと知らなかった。離婚した奥さんのwikipediaには「離婚後も複数の作品に出演したものの、大きな印象を残すには至らなかった。」って書いてあって、大きなお世話だと思った。1940年に戦火を逃れてアメリカに渡る船でサン・テグジュペリと相部屋になり親交を結んだというエピソードなんかすごい。

茶色いやぎを連れてるボロボロの服のおじさんが笛を吹くと風が吹くだけの映画だった。登場人物がみんな良かった。草の上でのピクニックのしかた。あんな風に自然を使うの、ありなのか。あんなにみずみずしく撮られてる川の水や植物をあまり見たことない。ハイパーみずみずしセクシーだった。どうせどうでもよくなるための科学だろうと思ったけどやはりその通りだった。生まれて初めて本当に最高な愛(?)を見つけてしまったあとの博士の挙動がずっと可愛い。神父に反論のひとつもしない。すべてのひねくれてしまったオタクたちにもああいう体験があったらいいですね。みんなが踊るところもバイクもよかった。走ってバスを止めて運転手にキレられてからおじさんとやぎ出現したの本当に良かった。

みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』を読んだ。”人はよくわからないものに対して、すぐに「つまらない」と反応しがちです。しかしそれでは「普通」じゃないですか。”と、「普通」は面白くない、という思いが前提としてあるのが良い。鋭い嗅覚とセンスと語りと絵のうまさは言うまでもないが、自分を売る営業力がすごい。自分が面白いと思ったものを「広めたい」と思う情熱もすごい。「ザ・スライドショー」で武道館埋めたこととか、めちゃめちゃすごいことだと思う。

ずっと話が面白い。本読みながら何回も笑った。

小沢健二みたいに柔軟にプロモーションできる人が全然いないことはすごく残念だと思った。新聞広告に「いやいやえん」の文字があった。あの本はホントにこわい。本というか本にでてくるおばあさんが。熊がくるとこだけ救い。